心のこと
過食嘔吐を繰り返す摂食障害は、体だけでなく心にもさまざまな影響を及ぼします。
摂食障害を引き起こす大きな原因といわれているのが低血糖症です。低血糖症というのは、インスリンというホルモンの分泌が多くなり、血糖値が乱下降することによって、さまざまな精神症状を引き起こすとされています。
「うつ病」にもつながっていく過食嘔吐のストレス
【食べ物のことしか考えられなくなる】
過食嘔吐になると、食べ物のことしか考えられなくなります。1日のほとんどを、食べ物のことを考えて過ごし、食べたいけれど、少しでも食べたら太るんじゃないかという不安に襲われます。
【自分のことを好きになれない】
自分のことも好きになれません。過食や嘔吐をやめようと思うのにやめられない。食べだしたら止まらなくなってしまい、結局、吐いてしまう。過食嘔吐がやめられない自分は、意思の弱い、ダメな人間だと思ってしまうんです。その自己嫌悪からまた過食してしまうという悪循環に陥ることも少なくありません。
【ストレス】
体重や体型にとらわれすぎているということも、自分でよくわかっているんです。「そんなに太ってないよ」「気にしすぎだよ」と周りの人は言うと思います。自分もそう思いたい。でも、できない。できない自分に対し、ストレスを感じます。
「また食べ過ぎてしまった」「また吐いてしまった」という罪悪感も生まれ、それがストレスになります。イライラしたり、キレやすくなったり、落ち込んだり、不安になったり、攻撃的になったり…。落ち込み方も大きくなるので、うつの発症やアルコールなどの依存症の併発、リストカットなどの自傷行為、症状が強いと自殺に至ることも。
私も、罪悪感からくるストレスや、うつ病などの症状が現れました。少しでも早く、根本的な治療を受けることが大切だと思いました。